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鶺鴒鳴(せきれいなく)

今日から七十二候の「鶺鴒鳴せきれいなく)」です。この頃から鶺鴒がチチクチチクと鳴き始めます。
鶺鴒イシタタキをはじめ、イシクナギイモセドリイワクナギイワクナブリツツマナバシラニワタタキイワタタキカワラスズメオシエドリコイオシエドリ恋教え鳥)、トツギオシエドリツツナワセドリ、など多くの別名を持つ鶺鴒ですが、水辺に生息し日本で普通に見られる鶺鴒は背中は灰色で腹は白い形の良い小鳥です。そして長い尾をよく上下に動かすので見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
その多くはセグロセキレイハクセキレイセキレイのわが国ではこの三種です。

鶺鴒 セキレイ せきれい コイオシエドリ 恋教え鳥

ここでちょっと艶っぽいお話をひとつ。
別名の中でご紹介したコイオシエドリ恋教え鳥)の由来は、日本書紀の中に次のような記述があるからなのです。
イザナミイザナミは子作りの方法が分からないでいると、鶺鴒が現れ尾を上下に振る動作を見せたところ子作りの仕方を知った」
という国生みの伝承からきました。
同様の伝承は台湾の先住民族にもあるそうです。
以前は鶺鴒のその動作は愛くるしくそして可愛らしく感じていたのですが、この話を聞いてまた違ったイメージも持ちました。

さて今日旧暦の8月15日は「十五夜」です。
中秋の名月」とも呼ばれています。
中には新暦の9月15日がその日だと思われている方も多いとは思いますが、中秋の名月は旧暦の8月15日の月を指しているので正確には今日13日が十五夜中秋の名月なのです。
そして十五夜とは新月から15日目の月を言うのですが、実際の新月から満月までは月と地球の公転軌道の関係から14日から16日と若干の幅があり必ずしも十五夜が満月とは限らないのです。
ちなみに今年の満月は明日14日だそうです。

月見 十五夜 団子 ススキ

さて、皆さんの地域ではお天気はどうでしょうかね・・・
窓辺やベランダ、縁側や庭先にテーブルを置いて簡易の月見を設えて、テーブルの上には収穫に感謝するお祭りに因んでお供え物を飾り月の出を待ちたいものです。
ちなみにお供え物は次のようなもので良いのではないでしょうか。

月見団子・・・12個(閏年は13個)また15個の満月のように丸く作り積み上げた団子は米などの穀物の収穫に感謝する意味で

サトイモきぬかつぎ)、サツマイモ・・・十五夜は別名「芋名月」と呼ばれ芋類の収穫に感謝する日でもあります。

ススキ・・・ススキは月の神様の依り代と言われています。本来は稲穂が依り代とされていたのですが、この時期に稲穂が無かったため稲穂に似たススキが代用されたようです。

このように季節の行事を少しだけ取り入れることで季節感溢れた日々を送れるのではないでしょうか。
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草露白(くさのつゆしろし)

今日は二十四節気「白露」の始まり。
そして七十二候では白露の初候「草露白くさのつゆしろし)」となりました。

朝露 露 白露 草露白 くさのつゆしろし

草に降りた露が白く輝いて見え、季節も夏から秋への変わり目で朝夕の涼しさが際立ちはじめる頃です。
本格的な秋の到来ももう間近です。
今回の台風13号宮古島には大きな爪痕を残して東シナ海を北上していきました。
幸い沖縄本島は台風に続き近場で発生した熱帯低気圧の影響を受け連日愚図ついた日が続いてはいますが、大きな被害はなく過ぎ去ってくれました。被害にあわれた宮古島の皆さんにはお見舞い申し上げます。
その台風も冷たい秋の空気を運んできたようで沖縄も涼しい朝晩を過ごしています。

さてその朝露にちなんだ行事として、旧暦の9月9日の重陽の節句で行われる「被せ綿(きせわた)」というものがあります。
重陽の節句の前日より菊の花に綿を被せて一晩置き、菊の花に朝露を宿らせます。
その朝露とともに菊の香りが浸み込んでいる綿で体を拭いて不老長寿を願うというものです。重陽の節句を象徴する風習だと思います。
重陽の節句に関しましてはまたその時に詳しくお話ししますね。

秋 いわし雲 鰯雲

「露」関するお話をもうひとつ。
皆さんは「露が降りると晴れ」という諺をご存知でしょうか。

朝露はその日の天気をも知らせてくれます。
雲一つ晴れ渡った夜、遮る雲が無いため、地表や物の表面から放射冷却が起こり熱はどんどん宇宙に逃げていきます。
そして最低気温が記録される明け方、水蒸気は液体化し草や看板の表面などの物に付着しびっしょりと濡らします。これが朝露です。
このように雲一つなく晴れるような夜は気象条件として大きな高気圧に覆われているので、そのまま昼間も晴れているということになります。

このような天候の変化の元となる条件と結論を表した諺のような伝承など自然現象や生物の行動の様子などから天気の予測を言葉にしたものを「観天望気かんてんぼうき)」言います。
現代のデータやモデル至上主義の気象予報ももちろん大切ですが、昔からの体験、経験などが詰まった知恵もその中にもっと活かされると良いのかもしれませんね。
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禾乃登(こくものすなわちみのる)

今日から二十四節気「処暑」の末候(第48候)の禾乃登こくものすなわちみのる)に入りました。
稲が実り、その穂を垂らす頃です。待ちに待った収穫ももうすぐです。
「禾」という漢字は稲穂が実ったところを表す象形文字だそうです。日常ではあまり馴染みのない字ですね。

禾乃登 こくものすなわちみのる 稲穂

カレンダーも9月に入り和月名では「長月」。
ちなみにこの長月、諸説ありますが一般的には「秋の夜長月」を略して「長月」なったようです。
他には「秋の長雨月」、「秋の穂長月」から来ているという説もあります。

9月1日は関東大震災が発生した日で、それにちなんで「防災の日」が制定されました。
この時期、よく耳にする言葉で「二百十日」「二百二十日」がありますが、立春から数えて210日目、220日目のこの時期、農作物に甚大な影響を与える台風に見舞われることも多い頃です。このふたつと合わせて八朔が農家にとって三大厄日として戒められています。

台風 二百十日 二百二十日

全国各地で風を鎮める「風祭り」が行われ、現在でも連綿と各地に残っています。
中でも富山県の「越中八尾おわら風の盆」は、哀愁を帯びた胡弓の音とともに越中おわら節に乗せて、目深にかぶった編み笠の男女が古い街並み踊り歩きます。その独特な風情から多くの小説や歌の題材にもなっています。

越中八尾おわら風の盆

最近の異常気象の中、各地で自然災害による甚大な被害が発生しています。「防災の日」にちなんで常に「命を守る防災」ということを常日頃から念頭に置いておきたいものです。
そしてもう一でご家族で「家族防災会議」的な話し合いをもって、以下の点を確認しておいたらいかがでしょうか。
・非常持ち出し袋
・家族の連絡手段
・非難の際の経路と場所
・最終的な家族の合流場所 等々

台風13号が沖縄の先島地方を窺っています。大きな被害、とりわけ人的被害が出ないことを祈るばかりです。
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八朔(はっさく)

旧暦の8月1日にあたる今日は8月の朔日、八朔はっさく)です。旧暦ではこの頃、稲穂が実り始める大切な時期です。
そこで豊作祈願のお祭りを行って「田の実り」を願いました。
この「田の実」は「頼み」に転じ、八朔に日頃お世話になっている方々に贈答品を贈る風習が生まれました。農村では初穂をお世話になている方に贈ります。
京都の祇園では8月1日に芸妓や舞妓が盛装をして芸事の師匠やお茶屋などに挨拶回りをする風習が今でも残っています。

この時期に西日本を中心に八朔祭をする地方もあり、九州では熊本県上益城郡山都町の「八朔祭」は江戸時代中期ごろから約260年の歴史を持ち豊作祈願と商売繁盛を願うお祭りとして有名です。
山野の自然の素材を活用した何体もの「大造り物」と呼ばれる山車が町内を引き廻されます。

熊本 山都町 八朔祭 大造り物

この山車はその年の世相を風刺や庶民の願望などを上品な洒落とともに表現しています。
町内各所を練り歩いた大造り物のゴール地点に近い「通潤橋」ではフィナーレとして夜には花火大会も開催されます。
通潤橋は地震や豪雨被害で未だ若干損傷していますが、地域の努力により徐々に復旧してきているようです。1854年この辺の住民と田畑を潤すために建造された美しい石造りのアーチ水路橋で、国の重要文化財にも指定されています。五穀豊穣を願う「八朔祭」のフィナーレがこの地で行われるのも意味のあるように感じます。

熊本 山都町 通潤橋

ちなみに2019年のスケジュールは以下のようになっています。
◆9月7日(土曜日)
  10:00 七畝稲荷御神輿
  11:00 豊年祈願祭(小一領神社)
  15:00 各小中学校鼓笛隊、吹奏楽部、おどり、みこし、太鼓、他
◆9月8日(日曜日)
  10:00 自衛隊音楽隊パレード、おどり、みこし、太鼓、他
  12:30 くまモン隊ステージ(祭り本部)
  13:00 大造り物引き廻し出発(各連合組より)
  13:30 大造り物審査(祭り本部)
  17:30 Do As Infinity(ふるさと応援大使伴都美子さん)ライブ♪(祭り本部/無料)
19:30 花火大会(通潤橋周辺)

九州からもう一つ。
福岡県遠賀郡芦屋町では約300年前から八朔の節句という伝統行事が今でも続いています。
この日を初めて迎える男の子のいる家ではたくさんの「ワラ馬」を、そして女の子のいる家ではたくさんの「団子雛だんごびーな)」を作り座敷に飾ります。
節句の日にはそれをご近所に配り地域で子供達の成長を祈る行事です。
この風習も五穀豊穣・子孫繁栄に通じるものがあるような気がします。芦屋町でこの時期にあわせてお祭りを行うようですので、観光協会から出されているパンフレットを転載さえていただきます。

福岡 芦屋町 八朔 ワラ馬 団子雛 だんごびーな

福岡 芦屋町 八朔 ワラ馬 団子雛 だんごびーな

さて、はっさくといえば柑橘類の「はっさく」が思い浮かびますよね。ちょうどこの時期に食べられるようになることからその名がついたようです。
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第47候 天地始粛(てんちはじめてさむし)

今日は七十二候では「天地始粛てんちはじめてさむし)」になりました。相変わらず残暑厳しき日は続いていますが、少しずつおさまり始めているようにも感じます。
天気図でも秋雨前線が本土の方に出現し夏と秋がせめぎあっているかのような気圧配置になってきています。
この前線が「秋」を運んできてくれるのはいいのですが、昨日から九州地方はもう常套句となってしまった感のある「記録的」観測史上」という言葉を冠した雨模様で人的被害も出てしまっています。
天地始粛の「粛」という漢字は縮む、しずまるという意味の字だそうですが暑さよりまずはこの大雨を鎮めてもらいたいものです。

反面、沖縄では未だ真夏のような陽気が続いています。それでも夕方4時過ぎくらいから少しずつ気温が下がってきて、ウォーキングをしていても8月前半よりは楽になり、季節感の乏しい沖縄でも秋の気配を感じさせてくれます。

話は換わりますが、秋にも七草があるのはご存知の方は多いと思いますが、その七種をそらんじられる方は少ないのではないでしょうか。
そこで改めて秋の七草のご紹介をしたいと思います。

まず七種ですが
女郎花オミナエシ)・尾花ススキ)・桔梗キキョウ)・撫子ナデシコ)・藤袴フジバカマ)・クズ)・ハギ)の七種です。

その覚え方でネットでいろいろ調べていたら比較的覚えやすい方法がありましたのでご紹介させていただきます。
その方法は「お好きな服は?」の頭の一文字を覚えると言いそうです。つまり
・お   おみなえし

女郎花 おみなえし オミナエシ

・す   すすき(おばな)

尾花 すすき ススキ

・き   ききょう

桔梗 ききょう キキョウ

・な   なでしこ

撫子 なでしこ ナデシコ

・ふ   ふじばかま

藤袴 ふじばかま フジバカマ

・く   くず

葛 くず クズ

・は   はぎ

萩 はぎ ハギ

こういうことですね。
私も比較的覚えやすいなぁと感心しました。

さてこの「秋の七草」の由来ですが確定的ではないようですが、一応、山上憶良やまのうえのおくら)が
「秋野に咲きたる花を指折り(およびおり)かき数ふれば七種(ななくさ)の花」(万葉集巻八1357)、「萩の花、尾花(おばな)、葛花(くずばな)、撫子(なでしこ)の花、姫部志(をみなえし)また藤袴(ふじばかま)、朝貌(あさがほ)の花」(万葉集巻八1538)という歌を詠んだのが由来とされています。
最後の「朝貌の花」については、木槿(むくげ)、桔梗、朝顔など諸説ありますが、現在では「桔梗(ききょう)」であろうという説が最も有力な説となっています。

野山に咲く清楚で可憐な花々を愛でながら日頃の忙しなさからひととき開放し忘れかけている季節感を味わうのも一興かと思う今日この頃です。
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