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清明 | せいめい | 玄鳥至 | つばめきたる | うりずん | 清明祭 | シーミー | 沖縄 | 二十四節気 | 七十二候 | 歳時記

記事提供:おふぃす・ふぇにっくす

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当ブログは4月1日以降、新ブログに移行いたしましたのでブックマークの変更等していただくと嬉しいです。
現在は新ブログの方をスタートしておりますので宜しくお願い致します。
なお旧記事の部分は引き続き当面の間残しておきます。
ご迷惑お手数をお掛け致しますことを重ねてお詫び申し上げます。

新型コロナウィルス感染の収束の見通しも立たない中でも暦は二十四節気清明せいめい)」そして七十二候は「玄鳥至つばめきたる)」と移ってきます。
沖縄では「うりずん」のとても過ごしやすい季節の真っただ中となり旧正月、旧盆と並ぶ三大行事の清明祭シーミー)の墓参があちらこちらで開かれる頃です。

清明とは

でいご

万物が清らかで生き生きとした様子を表す「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」「という言葉からきています。
二十四節気七十二候の日本での基となっている「暦便覧」では「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也」とあります。

この清明春分の日から数えて15日目を言いますが2020年は4月4日がその日に当たります。

暦のふるさと中国ではこの日を「清明節」として祝日になっていて、その日には日本のお盆のように墓参をしお墓のお掃除などをします。
それにより清明節は別名「掃墓節(そうぼせつ)」とも呼ばれています。
また新芽で彩られた緑を愛でるため散策に出かけたりするのに最適なこともあって「踏青節(とうせいせつ)」の別名もあります。

 清明に関わる言葉

春爛漫を謳歌するこの時季にふさわしい美しい言葉があります。
1. 清明風
この時季、風邪は北西から南西に変ります。
その穏やかでそれこそ春を心にも体にも感じさせてくれる温かみを帯びた風。
2. 発火雨(はっかう)
柔らかく静かに降る雨のことを言います。
別名「桃花(とうか)の雨」や「杏花雨(きょうかう)」と呼ばれることもあります。
一面に咲き誇る桃の花に降る雨が、遠くから見るとまるで火を放っているように見えることからそう言われています。

玄鳥至つばめきたる

七十二候も清明の初候「玄鳥至つばめきたる)」に変ります。
越冬のため南方の東南アジアの方に移動していたツバメが戻ってきて巣作り子育てを始める頃です。
「玄鳥(げんちょう)」の「玄」には黒いという意味があり燕の異名です。他にも「ツバクロ」などたくさんの異名を持っている鳥です。
さらに中国ではオスとメスが力を合わせて子育てをすることから夫婦円満の象徴として「愛情鳥」とも呼ばれています。

つばめの親子

またツバメは主に昆虫を食べ、穀物はあまり食べないので農家には歓迎される益鳥です。

この「玄鳥至」は「白露」の末候の「玄鳥去」と対をなす七十二候です。

うりずん

四季が無いと言われる沖縄でも微妙な季節感を表す言葉はちゃんと存在しています。
南国沖縄と言えども冬は北西の季節風が強く吹き体感的には観測される気温より寒さを感じます。
その北西の季節風が収まり風向きも南東に変る旧暦の2月、3月、もう少し詳しく言うと春分から立夏(梅雨入り)までの気候を沖縄では「うりずん」と呼んでいます。

イッペイ

寒さは遠ざかり、かといって暑くもなくとても過ごしやすい時季です。
うりずんが終わるころには沖縄は日本で一番早く梅雨入りを迎えることになります。

清明祭

沖縄ではこのうりずんの気候にも手伝われ、旧正月、旧盆と並んで沖縄の三大伝統行事と言われる「清明祭シーミー)」あちらこちらのお墓で見受けられます。
2020年は4月4日から18日が二十四節気の清明の期間ですので、概ねこの間に行われることが多いようです。
本土と違って沖縄の昔ながらのお墓は「亀甲墓」といってお墓の前に親戚一同が墓前に集まれるように広いスペースが設けられています。
そこに門中、親戚一同が集まりご先祖さまや親戚一同のお互いに近況を報告しながら墓前にお供えしたご馳走やお酒を飲みながら宴会を行います。

沖縄 重箱料理

 由来

現在の那覇市久米に14世紀の後半に中国の洪武帝により下賜された多くの中国人の学者や航海士などの職能集団が移民してきました。
その移民の子孫たちが故郷の風習に従って清明祭を行ったのが始まりと言われています。

その後18世紀に入り当時の首里王府が久米村の作法にならって毎年清明祭を行ったことに由来しています。

玉陵

その習慣が庶民にも引き継がれ現代でも脈々と残っています。

 新型コロナウィルスと清明祭

世界中で猛威を振るっている新型コロナウィルスはこの清明祭にも少なからず影を落としています。
沖縄の清明祭は所謂3密の内、二つに該当してしまいます。
ただ清明祭は屋外行事であるため県からはそれほど神経質になる必要はないとの見解が示され自粛要請などは出ていません。
多くの人が集まる集会で親戚一同が近況を報告したり宴席を楽しんだりと密集・密接の要件が当てはまってしまうので、感染拡大防止の観点から集まった人の感覚を広くとったり、重箱のご馳走をとる際にも共用のトングなどを使わないなど注意喚起は行われています。

浦添ようどれ

しかしながら首里の王族である第二尚氏の清明祭として復活した玉陵や浦添ようどれで行われる清明祭は延期となってしまいました。
今年は身内のみにての催行となるようです。

結詞

新型コロナウィルス感染拡大で何かと憂鬱な世情ではありますが、雨上がりの輝きを増し鮮やかな新芽の緑を眺めながら上手に気分転換を図りながら国難ともいえるこの時期をしっかりと乗り越えていきたいものです。
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桜始開 | さくらはじめてひらく | 桜の種類 | 沖縄 | 浜下り | 彼岸明け | 七十二候 | 歳時記



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4月21日、開花予想通りに福岡で桜の開花宣言がありました。
七十二候も春分の次候「桜始開さくらはじめてひらく」に移ります。
いよいよ春爛漫の時季になります。

桜の開花宣言

桜始開さくらはじめてひらく

七十二候は春分の次候「桜始開さくらはじめてひらく)」となります。
読んで字のごとく「桜の花が咲き始めるころ」という意味です。
日中の気温も徐々に上がり、今年は東京では14日に開花宣言が発表され、福岡でも21日に「桜の開花宣言」がされました。
月末にはその桜も満開となり正に春爛漫と言える季節になります。

今年は新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点からイベントや花見の宴会の自粛が呼びかけられ、例年に比べちょっと淋しさも感じられますが、桜の花を愛でる散策までは制限されていないようですので、咲き誇る桜を見ながら気分の転換をはかりたいものです。

 日本の国花は?桜それとも菊?

日本の国の花は桜だろうか菊だろうか迷うところですが、正式には決められていません
それでも菊や桜は日本を表し、特に桜は日本を代表する花であることには間違いありません。
花=桜」っと言っていいほどこの桜の咲くのに合わせて「花吹雪」、「花筏(はないかだ)」、「花明かり」など桜と言わず「花」という言葉に置き換えられています。

「花冷え」
桜の咲く頃に、急に寒が戻り、一時的に冷え込むことを言います。
しかしながらこの「花冷え」、山間地では雪と桜の二つの季節のコラボレーションが見られ写真好きにはたまらない光景を繰り広げてくれることもあります。

「花曇り」
桜の咲く頃の曇り空を指して言います。
花見の時の曇り空はちょっとガッカリですが、この時期、暖気が入りやすくおまけに移動性高気圧とその狭間に低気圧が通過しさらに日本の南岸に前線が発生することからどんよりした雲ではなく薄くグレーのベールに覆われたような空模様になることは比較的多いのです。
雲一つなく晴れ渡った青空の下淡いピンクの桜も魅力的ではありますが、白とも言えず灰色とも言えないような空の下での桜も日本人好みの風情を感じさせてくれます。

「花明かり」
満開の桜の花びらが、夜桜見物の時など天空の月や星など光を反射して薄っすらと辺りを明るく照らしているように感じられます。この状況を「花明かり」といいますが、淡いもの仄かなものに「美」を感じる日本人ならでは感性を感じることが出来ます。

「花筏(はないかだ)」「花の浮橋」

花吹雪

桜が満開の時季を過ぎ、はらはらとその色と様から雪にたとえ「花吹雪」という言葉もありますが、その散った桜の花びらが川や湖面を埋め尽くしその上に乗っても沈まずに流れていく筏のように感じられてしまうような情景を表します。また川の淀みやお堀の水面などに橋を架けたように浮かび積もる様子を「花の浮橋」とも呼ばれています。

花筏

これらの言葉にはやはり日本人の桜好きと昔からの日本人独特の感性をあらためて認識させられます。

 日本の代表的桜

染井吉野
桜の代名詞と言っても過言ではないくらいの桜ですが、この染井吉野は後述する江戸彼岸桜と大島桜の交配種です。江戸末期に現在の豊島区にあたる「染井村」の植木屋さんが交配させて作ったとされる説が有力となっています。
この桜は自力で繁殖することが出来ないため接ぎ木や挿し木でしか増やすことが出来ません。
しかし10年ほどで立派な木になるため全国的に広まりました。
また共通の遺伝子をもつ木であるため同じ気象条件下で同時一斉に咲くことからもお花見や学校などにも盛んに植えられました。

山桜

山桜

関東から以南で分布している桜で古くから分布している桜です。花と葉が同時に出て白に近い薄ピンク色の花を咲かせます。
花見と言えば奈良県の吉野山での「吉野の花見」有名ですが、古くから山に自生しているので、昔の花見と言えばその山桜を愛でることでした。

大山桜
一方関東以北の山間地に分布しているのこの「大山桜」です。
この種も花と葉が同時に出ますが、山桜に比べてその名の通り花はやや大きめで、紅色が濃いのが特徴です。

大島桜
その名のごとく伊豆七島、伊豆半島に分布します。この桜も花と葉が同時に開き、花は大きく香りも良いのが特徴です。
強く成長も早いので、染井吉野などの母種になっています。
さらには前回の記事で書きました桜餅を包む葉は、大島桜の葉を塩漬けにしたものが多いようです。

江戸彼岸桜
とても丈夫で長寿な品種ですので日本の三大桜(山梨県の山高神代桜・岐阜県の根尾谷淡墨桜・福島県の三春滝桜)と呼ばれる桜はすべてこの江戸彼岸桜の仲間です。
この桜は花が散った後に葉が出るため咲き誇るさまは正に桜花一色といった光景です。

緋寒桜・寒緋桜

寒緋桜 緋寒桜

台湾、中国南部原産の桜です。
日本では沖縄の各地に野生化して分布しています。
沖縄では本土がまだ真冬の頃に「日本一早い花見」のキャッチフレーズで桜祭りが開催されます。
濃いピンク色をした花が、釣鐘のように下向きに垂れ下がって咲き、はらはらと散ることはなく、花びらがついたまままるで椿のようにポトリと花を落とします。
彼岸桜(ヒガンザクラ)と間違えやすいため、沖縄では寒緋桜(カンヒザクラ)とも呼んでいます。
またこの緋寒桜と大島桜の自然交配種があの「河津桜」です。

浜下り(はまうり・はまうい)

その緋寒桜の沖縄では旧暦の3月3日の年中行事として「浜下り」というものがあります。
浜下りというと「潮干狩り」を連想する方もおられると思いますが、また本土の3月3日の上巳(桃)の節句とも異なり、「女の節句」ではありながら女の子の健やかな成長と健康を願い、その祈りをささげるために浜へ下りるというところが沖縄や奄美の特徴です。

この日は大潮にあたり干潮時も大きく潮が引きます。
そして重箱料理やお菓子などを持って浜で浜遊びをしにいくのです。
ただその時に娘さんの額に三度海水をつけ、「娘が健康にいられますように。悪いことから守ってください」と祈り、最後に娘さんに白砂を踏ませます。

浜下り

沖縄でも白砂は聖なるものとして屋敷内を清めたりするのに使われてきましたがその清浄なもので娘さんたちを清めます。

砂と言えば、以前の記事にも書きましたが博多の筥崎宮の「社日祭の御潮井とり」もありましたね。
砂が聖なるものというところは全国共通なようです。

ただ沖縄ではこんな伝承もあります。

昔、とある女性が見目麗しい男性に出会い、恋に落ちました。
そして男性と結ばれた女性は、男性の子を身ごりました。
しかしその男性はなんと蛇が人間の姿に化けていたのです。
その蛇の子どもを妊娠した女性はお爺さんに相談をしましたところ、「3月3日に浜に下りて身を清めるといい」と言われたので、女性は言われた通りに浜下りをして身を清めると、蛇の子どもを流産したのだそうです。

この言い伝えが浜下りの元となっているようです。

結詞

どんどん本格的な春が訪れてきますが、今日は「彼岸の明け」
皆さんは身を正しながらの生活を送られたでしょうか。
修行・修養などと大げさになるかもしれませんが、年に二度くらいは我が身を振り返り反省したりすることも大切かもしれませんね
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魚上氷 | うおこおりをいずる | 二十日正月 | じゅり馬 | 沖縄 | 歳時記 | 七十二候


記事提供:おふぃす・ふぇにっくす

魚上氷うおこおりをいずる

2020年2月14日、世間ではバレンタインデーで大いに盛り上がるでしょうが、七十二候は立春の末候「魚上氷うおこおりをいずる)」となります。

魚上氷(うおこおりをいずる)

凍りついた川や湖沼も少しずつ春の温もりで溶け出し、その下では春の気配を感じ始めた魚達が動き出します。
この時季に見られる溶けかけて薄くなった氷を「薄氷(うすらい)」とも呼ばれ春の訪れが近いことを感じさせてくれるプレゼントです。

本来ならばこの時期の風物詩として氷上のワカサギ釣りがイメージされますが、昨今では異常気象のせいかしっかりと厚く結氷する湖が減り、氷上での釣りを中止し、ドーム船や屋形船、または桟橋からの釣りに変更するところも続出しています。

釣り人の安全確保という観点からやむを得ない措置だと思いますが、やはり掘った氷の穴からキラキラと上がってくる鈴なりになったワカサギも見てみたいものですよね。

氷上のワカサギ釣り

その「ワカサギ」ですが、別名「公魚」とも呼ばれています。
昔、常陸国麻生藩からあの子だくさんで有名な第11代将軍徳川家斉公に年貢として納められ公儀御用魚とされたことに由来しています。

頭から食べられるワカサギの天ぷらとこちらも旬の野菜の春菊の天ぷらなどはこの時期の最高のご馳走ですね。

ここ数日冷え込んではいますが、ひょっとすると今週末あたり九州では「春一番」が吹くかもしれません。春はもう、すぐそこまで近づいているのかもしれません。

春一番

二十日正月ハチカソーグヮチ

申し訳ありません。沖縄での4つ目のお正月を忘れていました。
2020年2月14日は旧暦では1月20日です。
本土では新暦の1月20日に二十日正月が行われるところが多いですが、沖縄では二十日正月(ハチカソーグヮチ)といって旧暦で行われます。

主に本島中南部で行われていますが、この日をもって正月すべての行事が完了します。
火の神様(ヒヌカン)や仏壇に二十日正月の報告して、正月の飾り物を片付け、簡単な供え物をします。

この日の特別な行事食はありませんが、年末に漬け込んだ豚肉の塩漬け(沖縄ではスーチカーといいます)がこの日で食べ終わるのでその甕を洗うことから「カーミー(甕)アレー(洗い)正月」「終わり正月(ウワイソーグヮチ)」と呼ぶ方もおられるそうです。

 ジュリ馬行列

この二十日正月の行事として那覇市辻町界隈で行われる「ジュリ馬行列」があります。
かつては「那覇大綱挽き」「那覇ハーリー」と並ぶ那覇三大祭りのひとつとなっていましたが諸事情により一時中断されていました。

その諸事情というのは、この行列の主人公でもある「ジュリ」と呼ばれた女性が琉球王府によって公設された遊郭で働く遊女だったことによるのです。

琉球時代、貧しかった農村では家庭の事情からの借金の形に已む無く遊郭に売られる娘達も多かったのです。遊郭に売られた娘達は借金を返済するまではもちろんのこと返済を終えた後でさえ実家に戻りたくとも「汚らわしい存在」として扱われ戻るに戻れなかったのです。

遊郭にいる間は自由に外に出歩くことなどできるはずもないジュリ達が唯一外に出ることが許されたのがこのジュリ馬行列だったのです。そして見物客に紛れていた家族に元気な姿を見せることができました。
自分の娘の姿を確認した家族たちは皆、目頭を熱くしたことでしょう。

このような悲しい歴史がありながら、時代のうねりか女性団体から「売春を助長する」「遊女や公娼制度を公認する」のはおかしいという声が上がり昭和63年から12年間途絶えてしまいました。
その後地域の方たちから「伝統の継承と地域活性化、観光客誘致」という観点から復活を望む声があがり平成12年から復活しました。

ジュリ馬行列は周辺の拝所を参拝しながらドラや三線の音や「ゆいゆい」という掛け声に合わせ、華やかな紅型衣装を身に纏い、春駒(馬の頭を象った飾り)をつけてジュリに扮した女性たちが踊り練り歩きます。

ジュリ馬行列
写真提供:沖縄観光コンベンションビューロー

観光客向けのイベント的要素も入ってはいるものの見学の際にはその裏側に潜む悲しい歴史的背景もくみ取りながら見たいものです。

ちなみに2020年のジュリ馬行列は3月29日(日)です。
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黄鶯睍睆 | うぐいすなく | 梅 | 初午 | 十六日祭 | ジュウルクニチー | 沖縄 | 歳時記 | 七十二候


記事提供:おふぃす・ふぇにっくす

黄鶯睍睆うぐいすなく

うぐいす ウグイス 鶯

2020年は2月9日より七十二候は「黄鶯睍睆うぐいすなく)」、うぐいすが泣き始める頃となりました。

ここにある「睍睆」という難しい漢字は、「けんかん」と読み、鳴き声の良いという意味です。

うぐいすは「ホーホケキョ」という美しい鳴き声が有名で、オオルリやコマドリとともに日本の三鳴鳥の仲間に入っています。

「ホーホケキョ」と鳴くのはオスで、その初鳴日が気象庁から発せられるほどです。
九州地方では概ね2月下旬です。
ちなみに九州・沖縄の2019年の初鳴き日
福岡2月18日 佐賀3月5日 大分2月5日 長崎3月5日 熊本2月21日 鹿児島3月21日 宮崎2月11日 那覇2月21日でした。(気象庁データより)

この頃のうぐいすの鳴き声は初音(はつね)といってまだまだ本調子ではなく、トレーニング中といったところでしょうか。

うぐいすは別名「春告鳥」「報春鳥」とも呼ばれ、まるでもうすぐ春だよぉ!と告げているかのように泣き始めます。

そのためかこの時期春の到来を予感させる花としてがありますが、「に鶯」という言葉が使われます。
しかしこれは春告鳥と春の訪れを告げるとのおめでたい2種の美しく調和する理想的なコラボレーションをイメージしたもので、によって来るのは殆どがメジロだそうです。

梅にメジロ

それはウグイスとメジロの食性によるものでメジロは花の蜜を吸いになどの花々に寄ってきますが、ウグイスは主にクモなどの昆虫を食べるため中々梅の枝にとまるウグイスにはお目にかかれません。

九州沖縄の梅の名所・梅祭り

梅に鶯ではないですが、この時期各地から梅の見頃情報が届いてきます。

梅 梅花

梅は菅原道真公の影響か九州各地に梅の名所があります。
また福岡県や大分県では県の花(大分県では県の木にも)に指定され馴染みの深い花木となっています。

そこで九州・沖縄の主な梅の名所を列挙しておきます。

・福岡県
太宰府天満宮
三岳梅林公園
白木谷梅林
宮ノ陣神社
八木山高原花木園
谷川梅林
梅林寺
普光寺

・佐賀県
高伝寺
牛尾梅林
伊万里梅園
・長崎県
島原城
梅園身代わり天満宮

・熊本県
人吉梅園
谷尾崎梅林公園
熊本城飯田丸梅園

・大分県
吉野梅園
おおくぼ台梅園

・宮崎県
月知梅
かいごん塔
市民の森

・鹿児島県
藤川天神(菅原天神社)
仙厳園

沖縄
屋嘉梅園

初午初午

さて2月9日は初午の日です。
各地の稲荷神社、稲荷社では五穀豊穣、商売繁盛、家内安全を願って初午」が行われます。

 由来

この行事の由来は、稲荷社の総本社である京都の伏見稲荷神社のご祭神のひと柱「宇迦御霊神」が伊奈利山に降臨した日が「初午」の日だった伝承に由来することから祭事を執り行われていましたが、その祭事がやがて全国の稲荷社に広まっていきました。

その初午祭、九州各地でももちろん執り行われていますが、新暦で行う神社や旧暦で行われる神社がありますので、お近くの稲荷社にお尋ねください。

 狛狐

ところで稲荷神社といえば狛犬ならぬ狛狐が鎮座していますが、この狛狐は口に「米蔵の鍵」「稲を刈る鎌」「稲穂」は五穀豊穣を、「巻物」は知恵をそして「玉」は神様の霊徳を表すシンボルとして咥えています。

稲荷神社 稲荷社 狛狐

田の神様は稲刈りが終わると山に戻り山の神となりますが、春になると山から降りてきて田の神様になります。
キツネも春が来ると山から下りてきて田んぼのネズミを食べ、秋になると山に帰っていきます。
そんな関係から狐は稲荷神の使いと信じられているのです。

 初午の行事食

初午の行事食といえば稲荷にまつわる「稲荷寿司」「お稲荷さん」ですよね。
なぜ稲荷社に油揚げを供えるようになったかはキツネの好物、ネズミの油揚げの代わり等々諸説ありますが、どうもキツネ、穀物、ネズミとの関連性から来ているようです。

稲荷寿司 お稲荷さん

その油揚げにお狐様がもたらしてくれたお米(酢飯)を詰めたものを供え食べるようになったようです。
ちなみにその形は東日本では米俵を連想させる「俵型」、西日本ではキツネの耳を連想させる「三角形」が多いようです。
さぁ9日の夕飯は節分の恵方巻に続いて「お稲荷さん」で決まりですね。

十六日祭ジュウルクニチー

2月9日は旧暦の1月16日。独特の風習がある沖縄では三つ目のお正月十六日祭沖縄ではジュウルクニチーと言われる風習が残っています。
このお正月は我々のお正月ではなくご先祖様、あの世(ウチナーグチではグソーと言います)のお正月です。
本島北部や宮古八重山地方では今でも盛んに行われています。
盛んに行われていない地域でも宮古八重山出身者などは那覇の三重城で出身地の島の方角に向って供え物をし、先祖への祈りを捧げています。

また身内で一年以内に亡くなった方がおられる場合は新暦の正月や旧正月は質素に行い、その分ジュウルクニチーを「ミージュウルクニチー(新十六日祭)」「ミーサー(新霊)」と呼んで墓参りを盛大に行うようです。

ジュウルクニチー シーミー

ジュウルクニチーは4月ごろに行われる「シーミー(清明祭)」と同様に墓前に親族一同が集まりが集まり、豚肉料理や豆腐、かまぼこなどを詰めた重箱料理を供え、のちにその供え物を食べます。
そしてあの世のお金であるウチカビという紙銭をご先祖様があの世でお金に困らないようにと燃やし行事は終了します。

ウチカビ 紙銭

 由来

その由来は、琉球王朝時代に元日から十五日までの諸行事を忙しく執り行っていた家来たちが、16日に故郷に戻り父母に会いに行ったのですが、その時父母は無くなっていて、已む無く墓前にて年頭の辞を述べたという故事に由来しているということです。

梅は咲いたか桜はまだかいな

さて「梅は咲いたか桜はまだかいな」という江戸端唄の一節をご存じだと思いますが、日本気象協会から2020年一回目の「桜の開花予想」が発表されましたので拝借して載せておきますね。

2020 桜開花予想 日本気象協会
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蒙霧升降(ふかききりまとう)

今日から七十二候の第45候の「蒙霧升降ふかききりまとう)」です。
深い霧がまとわりつくように立ち込める頃です。

いまだ残暑厳しき毎日が続きますが、朝晩特に早朝は空気が多少冷えてきて山間部や水辺では空気が冷えて山間の湖面などは一面白い霧に覆われるようになります。

蒙霧升降 ふかききりまとう

皆さんも避暑地の高原の中にある湖などでそんな光景を眼にしたことがあるかと思います。
日中は真夏の日差しが降り注ぐ中、早朝のほんの一瞬、幻想的な風景を作ってくれるのもこの時期ですね。

このように「涼」を感じさせてくれるひとときは、厳しい日差しをよけて日陰で口に含んだ冷たい「かき氷」の一口と同じような至福のひとときをもたらしてくれます。

そこでそんな夏ならではの楽しみのひとつ美味しいかき氷についての蘊蓄を・・・

この「かき氷」現代人ばかりの楽しみではなかったようです。

日本書紀に氷室の記述が

わが国最古の歴史書である「日本書紀」には額田大中彦皇子(ぬかたのおおなかつひこのみこと)が狩りに出かけた折、氷室を見つけ、その所有者である豪族に保存法、使用法を聴き、その氷を宮中の天皇に献上し大変喜ばれたという記述があります。
 それ以降蔵氷、賜氷という制度が起こり、調停のために氷室を管理する役職まで設けられたとのことです。

当時は製氷技術などは勿論無いのですから冬期に池で水を凍らせそれを切り出し麓の穴蔵や洞窟の奥に入れておきます。冷却効果を高めるためにたくさんの氷を入れ、断熱効果のためおがくずなどを氷にかけておいたようです。今ブームになっている天然氷もこの製法に倣って作ったものでその口どけの良さは絶品です。

清少納言の枕草子にはかき氷の件が

また清少納言の「枕草子」の「あてなるもの(上品なもの、よいもの)」の段に
「削り氷にあまずら入れて新しき金鋺(かなまり)に入れたる」と書かれています。
現代語では「削り氷にシロップのような蔓草の一種である甘葛(あまがづら、あまづら)の汁をかけて新しい金属の器に入れてあるのが実に優雅です」とでもなるでしょうか。

かき氷の歴史

明治2年・・・私たちに身近なかき氷はアイスクリームを発祥させたと伝わる店が氷水店を開店。

明治4年・・・函館・五稜郭の堀で生産された天然氷が「函館氷」と銘打って京浜市場に登場し、輸入氷より品質も良く安価であったため商品化に成功。

明治11年・・・それに便乗した粗悪な氷の販売を取り締まるため内務省が「氷製造人並販売人取締規則」を制定。衛生検査に合格した氷の生産地及び販売者を示した幟や看板を掲出することを義務付けました。

明治20年・・・削氷機が発明される。

氷削り器 削氷機

昭和初期・・・削氷機が普及することによりかき氷が一般化した。

ざっくりかき氷の歴史はこんな経緯でした。

戦前は削った氷に砂糖を振りかけた「雪」・砂糖蜜をかけた「みぞれ」・小豆餡をのせた「金時」が主流でした。
戦後になってかき氷専用のシロップ(氷蜜)が普及して現在に至ります。

九州沖縄のご当地かき氷3選

最後にそんな「かき氷」全国地にご当地かき氷なるものも存在しているようですが、九州沖縄のご当地かき氷をご紹介しておきましょう。

  1. 熊本県のご当地かき氷「コバルトアイス


  2. 熊本の銘菓の蜂楽饅頭のお店が出している「コバルトアイス」。国産蜂蜜を使った自家製シロップに練乳をミックスし、涼しげなコバルトブルーに色付けしたちょっと見ブルーハワイのようなかき氷。

    コバルトアイス

  3. 鹿児島県のご当地かき氷「しろくま


  4. もう知名度は全国区の「しろくま」。かき氷にみかんやパイナップルの缶詰の果物を盛り込み小豆をのせ、練乳をかけたもので、最近ではカップ入りやアイスキャンディーも出ています。

    鹿児島 しろくま

  5. 沖縄県のご当地かき氷「ぜんざい」


「ぜんざい」は本土のぜんざいとは違い、小豆や金時豆(こちらの方が一般的)を甘く煮てその上にかき氷をかけたもの。煮汁を凍らせたものをかき氷にしているお店もあります。

沖縄 ぜんざい 氷ぜんざい

他の各地にもご当地かき氷があるようですので、暑いさなか旅先でのご当地かき氷がその地の夏の風物詩となり旅の思い出にもう一ページ加えてくれることでしょう。
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