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蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)

秋分も過ぎいよいよ季節は秋に向けて深まっていきます。
七十二候も「蟄虫坏戸むしかくれてとをふさぐ)」となりました。虫たちも秋の気配を感じ冬籠りの準備のため来週の啓蟄まで土の中や蓑の中に入りしばしのお休みに入ります。

七十二候 蟄虫坏戸 むしかくれてとをふさぐ

この時期に秋の山野で青紫の花を咲かせ目を楽しませてくれるりんどうリンドウ竜胆)。

りんどう リンドウ 竜胆

古来よりその根を煎じたものは苦みは強いものの健胃の生薬として重用されてきました。
リンドウを漢字で書くと「竜胆」と書きますが、同じ健胃生薬で有名な熊の胆嚢を乾燥させた「熊の胆(くまのい)」も苦いことで知られていますが、その苦さよりもさらに苦いことから、「竜の胆」として「竜胆」名づけられました。
日光では
「修行中の行者がある日山中で雪の下の草の根を掘り起こしているウサギが眼に留まり、不思議に思い『何をしているのか?』と尋ねたところ『この根で主の病気を治すのです』と答えて走り去っていきました。行者も同じ根っこを掘り起こし持ち帰り病人に飲ませたところ見る見るうちに病気が治っていきました。
『あのウサギはきっと二荒山神社の神の化身であるのに相違ない!』と感謝しつつ多くの病人に服用させ救ったそうです。」
このような伝承があります。
その根こそが「リンドウの根」だったったのです。

二荒山神社

さてその「竜胆」の音読みが訛り「りんどうリンドウ」と花の名にもなりました。

さらに現在では品種改良によってパステルブルーやピンク、白などの色をしたリンドウもありますが、元々の色である薄い青紫の色は「竜胆りんどういろ)」と呼ばれ日本古来からの伝統的色名です。

また竜胆色は平安貴族の女性たちの所属などに用いられた「襲色目かさねいろめ)」のひとつでもあります。

秋を表現する配色として表が蘇芳(マメ科の小高木で黄色い花。ハナズオウとは別種)からとった黒味を帯びた赤色、裏が青色という配色が好まれました。

すおう スオウ 蘇芳

現代の私たちもこのような伝統的な配色も取り入れたコーディネートを楽しんでみるのもいかがでしょうか。
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タグ: 歳時記  七十二候  蟄虫坏戸  むしかくれてとをふさぐ  リンドウ  りんどう  竜胆  蘇芳 

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