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当ブログは4月1日以降、新ブログに移行いたしますのでブックマークの変更等していただくと嬉しいです。
現在も新ブログの方もスタートしておりますので宜しくお願い致します。
なお旧記事の部分は引き続き当面の間残しておきます。
ご迷惑お手数をお掛け致しますことを重ねてお詫び申し上げます。

4月21日、開花予想通りに福岡で桜の開花宣言がありました。
七十二候も春分の次候「桜始開さくらはじめてひらく」に移ります。
いよいよ春爛漫の時季になります。

桜の開花宣言

桜始開さくらはじめてひらく

七十二候は春分の次候「桜始開さくらはじめてひらく)」となります。
読んで字のごとく「桜の花が咲き始めるころ」という意味です。
日中の気温も徐々に上がり、今年は東京では14日に開花宣言が発表され、福岡でも21日に「桜の開花宣言」がされました。
月末にはその桜も満開となり正に春爛漫と言える季節になります。

今年は新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点からイベントや花見の宴会の自粛が呼びかけられ、例年に比べちょっと淋しさも感じられますが、桜の花を愛でる散策までは制限されていないようですので、咲き誇る桜を見ながら気分の転換をはかりたいものです。

 日本の国花は?桜それとも菊?

日本の国の花は桜だろうか菊だろうか迷うところですが、正式には決められていません
それでも菊や桜は日本を表し、特に桜は日本を代表する花であることには間違いありません。
花=桜」っと言っていいほどこの桜の咲くのに合わせて「花吹雪」、「花筏(はないかだ)」、「花明かり」など桜と言わず「花」という言葉に置き換えられています。

「花冷え」
桜の咲く頃に、急に寒が戻り、一時的に冷え込むことを言います。
しかしながらこの「花冷え」、山間地では雪と桜の二つの季節のコラボレーションが見られ写真好きにはたまらない光景を繰り広げてくれることもあります。

「花曇り」
桜の咲く頃の曇り空を指して言います。
花見の時の曇り空はちょっとガッカリですが、この時期、暖気が入りやすくおまけに移動性高気圧とその狭間に低気圧が通過しさらに日本の南岸に前線が発生することからどんよりした雲ではなく薄くグレーのベールに覆われたような空模様になることは比較的多いのです。
雲一つなく晴れ渡った青空の下淡いピンクの桜も魅力的ではありますが、白とも言えず灰色とも言えないような空の下での桜も日本人好みの風情を感じさせてくれます。

「花明かり」
満開の桜の花びらが、夜桜見物の時など天空の月や星など光を反射して薄っすらと辺りを明るく照らしているように感じられます。この状況を「花明かり」といいますが、淡いもの仄かなものに「美」を感じる日本人ならでは感性を感じることが出来ます。

「花筏(はないかだ)」「花の浮橋」

花吹雪

桜が満開の時季を過ぎ、はらはらとその色と様から雪にたとえ「花吹雪」という言葉もありますが、その散った桜の花びらが川や湖面を埋め尽くしその上に乗っても沈まずに流れていく筏のように感じられてしまうような情景を表します。また川の淀みやお堀の水面などに橋を架けたように浮かび積もる様子を「花の浮橋」とも呼ばれています。

花筏

これらの言葉にはやはり日本人の桜好きと昔からの日本人独特の感性をあらためて認識させられます。

 日本の代表的桜

染井吉野
桜の代名詞と言っても過言ではないくらいの桜ですが、この染井吉野は後述する江戸彼岸桜と大島桜の交配種です。江戸末期に現在の豊島区にあたる「染井村」の植木屋さんが交配させて作ったとされる説が有力となっています。
この桜は自力で繁殖することが出来ないため接ぎ木や挿し木でしか増やすことが出来ません。
しかし10年ほどで立派な木になるため全国的に広まりました。
また共通の遺伝子をもつ木であるため同じ気象条件下で同時一斉に咲くことからもお花見や学校などにも盛んに植えられました。

山桜

山桜

関東から以南で分布している桜で古くから分布している桜です。花と葉が同時に出て白に近い薄ピンク色の花を咲かせます。
花見と言えば奈良県の吉野山での「吉野の花見」有名ですが、古くから山に自生しているので、昔の花見と言えばその山桜を愛でることでした。

大山桜
一方関東以北の山間地に分布しているのこの「大山桜」です。
この種も花と葉が同時に出ますが、山桜に比べてその名の通り花はやや大きめで、紅色が濃いのが特徴です。

大島桜
その名のごとく伊豆七島、伊豆半島に分布します。この桜も花と葉が同時に開き、花は大きく香りも良いのが特徴です。
強く成長も早いので、染井吉野などの母種になっています。
さらには前回の記事で書きました桜餅を包む葉は、大島桜の葉を塩漬けにしたものが多いようです。

江戸彼岸桜
とても丈夫で長寿な品種ですので日本の三大桜(山梨県の山高神代桜・岐阜県の根尾谷淡墨桜・福島県の三春滝桜)と呼ばれる桜はすべてこの江戸彼岸桜の仲間です。
この桜は花が散った後に葉が出るため咲き誇るさまは正に桜花一色といった光景です。

緋寒桜・寒緋桜

寒緋桜 緋寒桜

台湾、中国南部原産の桜です。
日本では沖縄の各地に野生化して分布しています。
沖縄では本土がまだ真冬の頃に「日本一早い花見」のキャッチフレーズで桜祭りが開催されます。
濃いピンク色をした花が、釣鐘のように下向きに垂れ下がって咲き、はらはらと散ることはなく、花びらがついたまままるで椿のようにポトリと花を落とします。
彼岸桜(ヒガンザクラ)と間違えやすいため、沖縄では寒緋桜(カンヒザクラ)とも呼んでいます。
またこの緋寒桜と大島桜の自然交配種があの「河津桜」です。

浜下り(はまうり・はまうい)

その緋寒桜の沖縄では旧暦の3月3日の年中行事として「浜下り」というものがあります。
浜下りというと「潮干狩り」を連想する方もおられると思いますが、また本土の3月3日の上巳(桃)の節句とも異なり、「女の節句」ではありながら女の子の健やかな成長と健康を願い、その祈りをささげるために浜へ下りるというところが沖縄や奄美の特徴です。

この日は大潮にあたり干潮時も大きく潮が引きます。
そして重箱料理やお菓子などを持って浜で浜遊びをしにいくのです。
ただその時に娘さんの額に三度海水をつけ、「娘が健康にいられますように。悪いことから守ってください」と祈り、最後に娘さんに白砂を踏ませます。

浜下り

沖縄でも白砂は聖なるものとして屋敷内を清めたりするのに使われてきましたがその清浄なもので娘さんたちを清めます。

砂と言えば、以前の記事にも書きましたが博多の筥崎宮の「社日祭の御潮井とり」もありましたね。
砂が聖なるものというところは全国共通なようです。

ただ沖縄ではこんな伝承もあります。

昔、とある女性が見目麗しい男性に出会い、恋に落ちました。
そして男性と結ばれた女性は、男性の子を身ごりました。
しかしその男性はなんと蛇が人間の姿に化けていたのです。
その蛇の子どもを妊娠した女性はお爺さんに相談をしましたところ、「3月3日に浜に下りて身を清めるといい」と言われたので、女性は言われた通りに浜下りをして身を清めると、蛇の子どもを流産したのだそうです。

この言い伝えが浜下りの元となっているようです。

結詞

どんどん本格的な春が訪れてきますが、今日は「彼岸の明け」
皆さんは身を正しながらの生活を送られたでしょうか。
修行・修養などと大げさになるかもしれませんが、年に二度くらいは我が身を振り返り反省したりすることも大切かもしれませんね
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