FC2ブログ

八朔(はっさく)

旧暦の8月1日にあたる今日は8月の朔日、八朔はっさく)です。旧暦ではこの頃、稲穂が実り始める大切な時期です。
そこで豊作祈願のお祭りを行って「田の実り」を願いました。
この「田の実」は「頼み」に転じ、八朔に日頃お世話になっている方々に贈答品を贈る風習が生まれました。農村では初穂をお世話になている方に贈ります。
京都の祇園では8月1日に芸妓や舞妓が盛装をして芸事の師匠やお茶屋などに挨拶回りをする風習が今でも残っています。

この時期に西日本を中心に八朔祭をする地方もあり、九州では熊本県上益城郡山都町の「八朔祭」は江戸時代中期ごろから約260年の歴史を持ち豊作祈願と商売繁盛を願うお祭りとして有名です。
山野の自然の素材を活用した何体もの「大造り物」と呼ばれる山車が町内を引き廻されます。

熊本 山都町 八朔祭 大造り物

この山車はその年の世相を風刺や庶民の願望などを上品な洒落とともに表現しています。
町内各所を練り歩いた大造り物のゴール地点に近い「通潤橋」ではフィナーレとして夜には花火大会も開催されます。
通潤橋は地震や豪雨被害で未だ若干損傷していますが、地域の努力により徐々に復旧してきているようです。1854年この辺の住民と田畑を潤すために建造された美しい石造りのアーチ水路橋で、国の重要文化財にも指定されています。五穀豊穣を願う「八朔祭」のフィナーレがこの地で行われるのも意味のあるように感じます。

熊本 山都町 通潤橋

ちなみに2019年のスケジュールは以下のようになっています。
◆9月7日(土曜日)
  10:00 七畝稲荷御神輿
  11:00 豊年祈願祭(小一領神社)
  15:00 各小中学校鼓笛隊、吹奏楽部、おどり、みこし、太鼓、他
◆9月8日(日曜日)
  10:00 自衛隊音楽隊パレード、おどり、みこし、太鼓、他
  12:30 くまモン隊ステージ(祭り本部)
  13:00 大造り物引き廻し出発(各連合組より)
  13:30 大造り物審査(祭り本部)
  17:30 Do As Infinity(ふるさと応援大使伴都美子さん)ライブ♪(祭り本部/無料)
19:30 花火大会(通潤橋周辺)

九州からもう一つ。
福岡県遠賀郡芦屋町では約300年前から八朔の節句という伝統行事が今でも続いています。
この日を初めて迎える男の子のいる家ではたくさんの「ワラ馬」を、そして女の子のいる家ではたくさんの「団子雛だんごびーな)」を作り座敷に飾ります。
節句の日にはそれをご近所に配り地域で子供達の成長を祈る行事です。
この風習も五穀豊穣・子孫繁栄に通じるものがあるような気がします。芦屋町でこの時期にあわせてお祭りを行うようですので、観光協会から出されているパンフレットを転載さえていただきます。

福岡 芦屋町 八朔 ワラ馬 団子雛 だんごびーな

福岡 芦屋町 八朔 ワラ馬 団子雛 だんごびーな

さて、はっさくといえば柑橘類の「はっさく」が思い浮かびますよね。ちょうどこの時期に食べられるようになることからその名がついたようです。
関連記事
スポンサーサイト



テーマ: 九州(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島)・沖縄地方の各県の路線案内 - ジャンル: 地域情報

タグ: 八朔  はっさく  八朔祭  山都町  芦屋町  大造り物  通潤橋  ワラ馬  団子雛  だんごびーな 

[edit]

trackback --   Comment (0)

PAGE TOP

コメント

PAGE TOP

コメントの投稿

Secret

PAGE TOP

ご訪問者数

プロフィール

リンク

最新コメント

月別アーカイブ