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寒露・鴻雁来(こうがんきたる)

寒露かんろ)とは晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のことで、二十四節気の寒露は草木にその冷たい露が降りる頃という意味です。
秋の長雨が終わり、大気の状態が安定して空気が澄んだ秋晴れの日が多くなるはずなのですが、昨今の異常気象でまだまだ大気の不安定な状態が続いています。
本来ならば、ぐっと秋が深まってきて、稲刈りが終わり、他の農作物の収穫も最盛期を迎えている頃で、北の方からは紅葉の便りが届きはじめ、日本気象協会からは「紅葉の見ごろ情報」が発表され始めます

朝露 寒露

昨日は旧暦の9月9日「重用の節句」でした。草露白(くさのつゆしろし)で書きましたが菊に綿を被せ集める朝露がこの寒露です。。

その寒露の初候は雁が渡ってくる頃。清明の時期に北へ帰っていった雁たちが、再び渡って帰ってきます。

玄鳥去(つばめさる)」の時にお話しs多ツバメのように、春に日本に帰ってきて子育てをし、秋になると南へ旅立つのが「夏鳥」です。
それに対して、雁やオオハクチョウのように、寒さが厳しくなる頃日本にやってきて冬を越し、春には子育てのためまた北の国に戻る渡り鳥を「冬鳥」と言います。
ちなみにシギやチドリの仲間のように、日本より北の地域で子育てし、日本より南の地域で冬を越すためその渡りの途中で日本に立ち寄って休むのは「旅鳥」と言うそうです

日本に来る雁の仲間は6種類くらいで、その中で最も多いマガンです。
カモより大きくハクチョウより小さい体長約70センチほどの水鳥です。
そしてそのすべてが現在では伊豆沼や蕪栗沼など宮城県北部で冬を越しています。
羽を休める沼と、落ち穂や雑草が食べられる田んぼの両方が隣接する地域が残っているのが宮城県北部の一体しか残っていないのがその理由です。

雁 鴻雁来 こうがんきたる

雁首を揃える」

雁 群れ

渡りの春、翼を骨折したり体調が悪くて出発できない雁がいると、元気になるまで なんと仲間の雁たちも一緒に居残るといいます。
渡りの春、翼を骨折したり体調が悪くて出発できない雁がいると、元気になるまで なんと仲間の雁たちも一緒に居残るといいます。まるで傷ついた1羽だけを置き去りするなんてとてもできない、と思っているかのようです。
このように雁はいつも群れで行動します。
この様子から「雁首を揃える」という故事が生まれました。

雁風呂

青森県津軽地方には「雁風呂」という言い伝えが残っています。
雁が旅の途中、海に降りて休むために、一本の木片をくわえて飛び立ちます。日本に辿り着くと浜に木を置きます。
そして春になり、再び北に帰る時に、浜に置いた木をくわえて飛び立っていきます。
しかし浜に残る木片があるのに気づいた村人は。その残った枝は、この地で亡くなった雁のものに違いないと思い、亡くなった雁の供養のために、旅人などに流木で焚いた風呂をふるまいました。
実際には、雁は渡るときに枝をくわえないし枝に乗らなくても自分で浮いていられますが、雁の苦難と命を思う優しい気持ちが感じられる伝承と風習だと思います。

月 雁

皆さんも空気の澄んだ日、今が旬の栗でも食べ、秋の夜長に美しく輝く月をのんびりと眺めながら、心を洗うのも一興かと思います。
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タグ: 歳時記  二十四節気  七十二候  鴻雁来  こうがんきたる  紅葉  マガン  雁首  雁風呂 

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