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菊花開(きくのはなひらく)

10月14日から七十二候は寒露の次候・菊花開きくのはなひらく)になります。菊の花が咲き始める頃という意味です。

その菊と言えば、春の桜と並んで日本を象徴する花ですが、もともとは薬草や観葉植物として中国から伝来したものです。

平安時代より宮中など高貴な上流貴族の間で愛好され、特に鎌倉時代になって後鳥羽上皇はその意匠を好み、身の回りの品々にその意匠として用いたことから天皇または皇室の紋章となったと言われています。

江戸時代に入り品種改良が重ねられ一般庶民の観賞用植物して普及していきました。

菊の花の花言葉は「高貴」「高潔」「高尚」などです。
菊は「仏花」としての印象も強く地味な印象もありますが、その愛好家も多くいます。

その品種も多岐にわたり、その仕立て方も数多くあり、とても奥深い植物のひとつなので、ここでは割愛することとして、暮らしの中にある「菊」のお話をしていきたいと思います。

菊は薬用として伝来したと書きましたが、その用い方としては、「菊湯」「菊枕」「菊茶」などがあります。

菊湯菊枕

湯船に菊を浮かべ浸かったり、菊を入れた枕で眠る風習もあり、血行促進や心穏やかにし心地良い眠りを誘う効果があります。現在でも、ハーブバスやアロマテラピーに菊が用いられているようです。

菊茶菊花茶

菊花茶

中国では菊の花を乾燥して作るお茶で普通のお茶と同じように煎じてのものだそうです。
めまい、眼の疲れ、解毒、消炎、鎮静作用、高血圧などに良いそうですが、中国では「花茶」にも分類されていて、その見た目の美しさも一役買っているのかもしれません。

菊酒

菊酒

本格的に作るには菊をお酒に漬け込んで作ったものをいいます。果実酒を漬けるのと同様に密封瓶に菊の花びらとその10倍の量のホワイトリカーを入れ、好みの量の角砂糖を加え、ひと月ぐらいで経つと飲み頃になります。 それが面倒くさいという方は日本酒の上に菊の花びらを浮かべて、香りを楽しみながらいただくのも一興。秋の夜長月でも眺めながら、風流な気分を味わってみるのはいかがでしょうか。

食用菊

江戸時代より菊の花弁を食べるようになり、ニーズが広がると品種改良も盛んになります。
そんな折、「阿房宮(あぼうきゅう)」など苦みの抑えられた品種もうまれてきました。
菊のおひたしや刺身のつまなどは見た目の美しさのみならず菊の抗菌作用から食中毒の予防にもなっています。
ところで皆さんは山形の特産物の食用菊で「もってのほか」をご存知でしょうか。
一風変わったネーミングですが、「天皇の御紋を食べてしまうとはもってのほか」または「もってのほか(思っていたより)おいしい」というところから名付けられたようです。

その「もっておほか」は「延命楽」という品種でこんなところからも薬草としての菊と長寿との関連を思わずにはいられません。

さて最後に九州管内でそんな菊を愛でるのにうってつけなところをご紹介しておきます。

1.福岡県 太宰府天満宮・春日神社・宗像大社・小倉城跡

太宰府天満宮 菊

2.佐賀県 祐徳稲荷神社

祐徳稲荷神社 菊

3.大分県 薦(こも)神社
4.熊本県 菊地の菊まつり
5.鹿児島県 仙巌園
6.宮崎県 都城島津邸

それぞれ菊祭り等の開催期間がありますので、インターネット等で詳細をおしらべの上お出かけください。
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タグ: 歳時記  七十二候  菊花開  きくのはなひらく  菊茶  菊花茶  菊酒  食用菊  もってのほか  菊の名所 

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